KASANEIROME 1150
王朝人は纏う衣服が日本の風土に合う形で変遷を遂げる中で、
自然の豊かな色を四季折々に応じて繊細に染め分け、
着分けることで、その美を結実させてきました。
その代表的な表現である「かさね色目」は『源氏物語』などの平安文学が花開いた
千年以上も前から記録が残る、日本独自の色彩文化です。
「かさね色目」は時代を経ていく中で、徐々にその数を増やしながら体系化され、
公家山科家に伝承された説では江戸時代に200種類以上の組み合わせが存在し、
それぞれの配色には銘が付けられています。
かさね色目は「タイムカプセル」のように現代まで受け継がれ、
千年前の王朝人の瑞々しい自然観や感性を宿しています。
本プロジェクトでは、その洗練された視覚的な作法を窓口とし、
背景となる宮廷文化と美しい精神文化を現代に繙いていきます。